「サーバント・スタイル」は、非営利事業の後継者を支援し、共に等身大のリーダーを目指します。
後継者が持つ大きな可能性
前代表の責任を引き継ぐ非営利事業の後継者は、貴重な存在です。
人材が豊富とは言えない中、大きな責任を引き受けられる器だから、という意味もあります。
しかし、それだけではありません。
後継者には、今までの事業をさらに発展させる、大きな可能性があります。
すでにあるものを発展させる可能性です。
新代表が持っている独自の感覚、
これまでのさまざまな業務の経験、
社会の変化を感じ取るセンス、
新しい視点とアイデア、
若さと活力などがあります。
前代表の築いてきた土台の上で、これらが生かされていきます。
変わりゆく時代の中で、どの事業も新しい展開を求められています。
今までの伝統の上にさらに良いものを建て上げていかねばなりません。
その重要な使命こそが、後継者の役割です。
非営利事業の後継者の悩み
もちろん、後継者たちは多くの悩みに直面します。
「理事長になったら、もう大丈夫。何の不安もない」
そんなことを言えるはずもありません。
跡を継ぐ前から始まって、さまざまな苦悩があります。
例えば…
- 私のような若くて未熟な者に、経営が務まるだろうか
- この事業には、私が人生をかけるほどの価値があるだろうか
- 職員さんたちは自分を受け入れてくれるだろうか
- 前代表と考えが違う部分をどうしたらよいだろうか
- 経営の立て直しがとても難しそうだ
- 早々に新規事業を立ち上げなくてはいけない
- 他の法人の代表はみんな年上ばかりで、親しく相談できる相手がいない
- これから多額の借金をして事業を新しく展開させる自信がない
- 経営が不透明な部分があって、メスを入れなければならない
- 前代表の影響力がまだまだ大きい
- 前代表と同じようにできるとは思えない
- 意見の衝突する職員をどう扱えばいいだろうか
- 自分の家族が仕事を理解して、協力してくれるだろうか
- 学ばなければいけないことがたくさんありすぎる
- 幹部たちが自分と一緒にやってくれるという感覚が持てない
後継者が等身大であることがカギ
ここに挙げた悩みの多くは、後継者が自分らしい、等身大のリーダーシップを自分のものにしていくことで解決します。
目標は、前代表のようになることではありません。
自分らしいリーダーシップのとり方を見つけ、法人をまとめ上げていくことです。
それには、2つの側面があります。
徹底的な自己理解と明確な指針表明です。
徹底的な自己理解
まず、後継者が自分自身の強み、性格、価値観などを正しく理解することが不可欠です。
立場上、期待、苦言を含めて、外野の声が様々に聞こえてくるでしょう。助けになる声もあれば、迷惑でしかない声もあります。
外からの声に、そのたびに反応していては、経営の責任を果たすことができません。
しっかりと自分を理解することによって、確かな土台を築いていく必要があります。
例えば、以下の質問に迷いなく答えることができますか。
あなたは何を強みとして備えていますか
あなたはどんなタイプのリーダーですか
あなたが一番関心をもっているのはどんなことですか
あなたが一番避けたいと思っていることは何ですか
あなたが譲れないと考えているものは何ですか
あなたはどんな人と一緒に仕事をしたいですか
あなたが一番やりがいを感じるのはどんなことですか
あなたはどんなときに力が湧いてきますか
あなたがこれまで一番熱中したことは何ですか
などなど、冷静に自分自身を理解します。
自分を理解することができると、自信が生まれ、覚悟が決まります。
自分は自分、他人は他人。
自分には、良いところもあれば、足りないところもある。
それでも、自分がこの立場に置かれていることに意味がある。
このような自己理解が、リーダーシップの土台となります。
明確な指針表明
さらに、等身大のリーダーシップには、もう一つの側面があります。
自己理解に基づいて、目的、使命を定めた明確な指針を表明することです。
最近、よく聞かれるようになった横文字を整理します。
パーパス(=存在目的)、自分たちは何者で、何を目的として存在しているのか。
ミッション(=使命)、パーパスに基づいて、誰のために何をして、どのように貢献するのか。
ビジョン(=将来像)、ミッションが実現するときに、具体的な様子はどのようになるのか。
バリュー(=価値観)、一連の取り組みの中で、ないがしろにされてはならない価値観はなにか。
自己理解が進むと、自分自身の目的、使命、将来像、価値観が明確になります。
合わせて、自分が導く事業についても、目的、使命、将来像、価値観が見えてきます。
リーダーとして、それを明確に表明し、共有し、実現へと向かいます。
前代表は、「〇〇さんといっしょに仕事がしたい」と言われることが多かったことでしょう。
新代表は、「一緒に〇〇を実現するために仕事がしたい」と言われることでしょう。
他のリーダーと比較する必要もありませんし、自分にできないことを背伸びする必要もありません。
職員がみな自分のこととして取り組む、主体的な組織、
人に依存しない、長く続く事業体を組織していくことができます。
中澤信幸が経験してきたこと
ここまで書いたことは、そのまま私自身の歩みでした。
簡単に振り返ってみます。
跡継ぎのキリスト教牧師
22年前、父の跡を継いで、キリスト教の牧師になりました。
自分にできることで、それなりに役割を果たしてきました。
ところが、段々と私の内に、
「もっと自分の特性を活かしたい」
「もっと広く、外の方々の助けになりたい」
という思いが強くなってきました。
この辺の詳しい話は、私の自己紹介記事に書きました。
コーチングとの出会い
そういう中で、コーチングと出会います。
対人支援のスキルとしても魅力的で、しかも自分の性格にあっていることがわかりました。
コーチングで教会外の方々のお役に立つことを志すようになりました。
意欲的に学びを続け、無事に資格も取得し、いよいよコーチングを提供する段階になりました。
およそ10年前のことです。
自分の色を出せず足踏み
ところが、本格的にコーチングを提供する、というその一歩を踏み出すことができませんでした。
理由はさまざまにありました。
振り返ってみると、一番の理由は、自分の色を打ち出して周囲の理解と協力を得る準備ができていなかったことです。
そこから苦悩の8年間を過ごすことになります。
細々とコーチングを続けながら、不本意な状況の中で、いつかは、と思い続けていました。
このままでは終われない
その間、私自身もコーチングを受けていました。
自分自身の強み、目的、使命、将来像、価値観などが、ますます明確になっていきました。
「このままでは、何もやらないで終わってしまう」
「本当の自分を出せないままでは嫌だ」
「思い切って、本格的に提供することに挑戦しよう」
そう心に決めて、周囲の理解と協力を得られるように働きかけていきました。
自分らしさを理解し、活用する
結果的に、私はキリスト教牧師の延長線上で2足目のわらじを履き、リーダーシップコーチとなりました。
そして、かつての私と同じように、自分の色を出すことについて躊躇している非営利事業の後継者の方々をサポートすることにしました。
私が経験したような葛藤で悩まないで欲しい。
無駄な時間を費やすこともしないで欲しい。
等身大リーダーシップを自分のものにしていただけるように、支援しています。
サーバント・スタイルは非営利事業後継者のサポート役
サーバント・スタイルの使命は、非営利事業の後継者が等身大のリーダーになるのをサポートすることです。
そのために、4つの方面からの取り組みを用意しています。
- 強みを知り、活用する
まず後継者が自分自身の強み、弱みを知り、強みを積極的に活用し、弱みを強みで補えるように取り組みます。
また法人全体で、職員の強みを活かす経営を目指す支援を提供します。 - 目的、使命、将来像、価値を明確にする
後継者自身が、自分に与えられている目的、使命、将来像、価値を明確にし、それに基づいた行動計画を立てていきます。
法人全体でも、すでにある理念を具体化、法人の目的、使命、将来像、価値を明確にして、発展的に事業に取り組むための支援を提供します。 - リーダーとして効果的に情報発信をする
後継者が自分の色を打ち出していくにあたり、法人内外に対して情報発信に取り組むことが効果的です。考えや思いが伝わり、浸透していくために、最適な方法を見つけ、必要なスキルを身につけるための支援を提供します。 - 個人としての成長に取り組む
後継者が、等身大の自分を自信をもって打ち出していくために、自分自身の成長への取り組みが不可欠です。結果として、家族、健康など、公私ともに充実した歩みを実現することにも繋がる、「あり方」の見直しの支援を提供します。
お役に立てることを願っています。
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私も等身大のリーダーを目指したい、ということであれば、サーバント・スタイルの読者登録がお薦めです。
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次の代の就任の日に…
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
これからも、今まで以上に、支援を提供できるように励んでいきます。
どうぞ、よろしくお願いします。
自分のことではあるのですが…
もし、あのとき思い切ってコーチングを本格化することを決断しなかったら。
そう考えると、恐ろしいな、と。
自分も不完全燃焼。
必要な方に支援が届いて行かない。
こうしてページを読んでいいただけることもなくなってしまう。
本当に、あのとき決断してよかったと思います。
そして、あなたにも、ぜひ同じように経験していただけるように、ご支援します。
追記
ちょっとしつこいようですが、読者登録を忘れずに。
サーバントスタイルの中の人、中澤信幸の自己紹介はこちらです。
